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酒井法では、潜り込んだ乳頭を引き出すため、陥没した乳頭の内部へ直接アプローチし、十分に視野を確保しながら乳管の状態を詳細に確認します。乳管をできる限り温存しつつ、周囲で乳頭を引きつらせている組織を解除し(写真2)、乳頭を持ち上げることで、授乳機能の温存を目指します。
この方法で適切に手術を行うことで、写真2のように乳頭を突出させ、お乳が出る状態へ改善することが可能です。
写真3 術後(授乳が可能です)
手術は日帰りで行う局所麻酔による手術で、両側で約1時間ほどで終了します。
術後にピアスや吊り上げ糸などで乳頭を維持し続ける必要がある方法は、乳頭周囲の剥離や突出の処置が十分ではない場合があります。そのため、糸などを外すと再び陥没してしまうこともあります。
酒井法では、術後の乳頭部に皮膚がない「raw surface」と呼ばれる部分ができますが、約2週間で新しい皮膚が形成されます。それまでは、軟膏を塗布したガーゼで保護します。
ガーゼ部分が濡れて細菌が入り込まないよう、その上からビニール状のカバーで覆います。そのため、シャンプーなどのシャワーは可能です。
2週間後にはガーゼを外し、乳頭中央部分をくり抜いた専用のスポンジに交換します。このスポンジは入浴時には取り外すことができ、入浴後は再び装着して乳頭を保護します。
術後の痛みについても、鎮痛剤でコントロールでき、これまで大きな問題となったことはありません。
この方法を考案した酒井先生は、1000例以上に酒井法陥没乳頭手術を行い、良好な結果を得ています。
術後にピアスや吊り上げ糸などで乳頭を維持し続ける必要がある方法は、乳頭周囲の剥離や突出させる処置が十分ではない場合があります。そのため、糸などを外すと再び陥没してしまうことがあります。
陥没乳頭手術後に「元に戻ってしまった」「再発した」として当院を受診される患者様は非常に多くいらっしゃいます。当院を受診される患者様のうち、約2人に1人は、他院で手術を受けた後に再び陥没したことで相談に来られる方です。このように、再発は陥没乳頭手術における代表的な合併症の一つです。
また、再発を防ぐために乳頭を過度に引き上げたり、乳頭の頚部を締め付けるような処置を行った場合、血流障害を引き起こすことがあります。なかでも、乳頭が壊死してしまうことは最も重篤で避けるべき合併症です。
陥没乳頭を修正する手術は、非常に難易度の高い手術の一つです。他のクリニックで修正術を受けたものの、2か月ほどで再び元に戻ってしまったとして、当院へ相談に来られる患者様も多くいらっしゃいます。
ある大学の形成外科教授が、医局員に対して「難しいため、絶対に手を出さない方がよい手術が一つだけあり、それが陥没乳頭の手術である」と話されたというほど、形成外科領域でも難しい手術として知られています。
他院では、「手術をしても50~60%程度しか改善しない」「再び戻ってしまうことがある」と説明されることもあり、過去の健康雑誌などにも「治癒率は60%程度」と記載されていることがあります。しかし、当院ではこれまでの経験から、そのような結果ではないと考えています。
当院院長の酒井成身は、独自に開発した酒井法による陥没乳頭手術に力を注ぎ、多くの患者様の治療を行ってきました。また、国内外の学会でも研究成果を発表し、高い評価を得ています。
酒井成身が約30年前に開発した「酒井法」は、陥没している乳頭の内部を開き、状態を十分に確認しながら、乳管をできる限り温存し、乳頭を引き込んでいる瘢痕や引きつれた組織を分離・剥離することで陥没を修正する方法です。
この方法は形成外科の教科書にも掲載されており、乳管を可能な限り温存することを重視しているため、術後の授乳機能を維持できる可能性があります。
ただし、他院で手術を受けた後に再陥没した症例では、瘢痕拘縮が強くなっていることが多く、修正手術は非常に難しくなります。その場合、乳管や周囲組織への影響により、術後の授乳が困難になる可能性があります。
手術は日帰りで受けていただける外来手術で、局所麻酔で行います。手術時間は、開始から両側で約40分〜1時間ほどです。
術後は、乳頭中央部分をくり抜いたガーゼで乳頭部を保護します。陥没していた乳頭を持ち上げることで、皮膚のない部分ができますが、約2〜3週間で新しい皮膚が形成されます。
そのため、ガーゼを頻繁に交換すると、形成途中の皮膚が剥がれてしまう可能性があります。当院では、1週間ごとに通院していただき、2〜3回程度ガーゼ交換を行います。
術後は、ガーゼの上から薄いビニール状のカバーを装着します。そのカバーを外さないようにしていただければ、シャワーを浴びることができます。
抜糸は術後2週間〜1か月頃を目安に行います。
2〜3週間ほどでガーゼを外した後は、「レストンスポンジ」というスポンジの中央部分をくり抜き、ドーナツ状にして乳頭部分に貼り付け、乳頭を保護します。このスポンジによる保護は、半年〜1年程度続けることが望ましいです。
抜糸後は、術後1か月、3か月、半年、1年を目安に経過を確認します。
酒井成身は、自身が手術を担当した患者様を、医師として診療を続ける限り責任を持って診ていくことをモットーとしています。術後何年経過した後でも、経過観察のためにご来院いただけます。
当院では根管治療に力を入れていますが、根管治療は重度の虫歯に対して行う治療法です。大切な歯を守るためにも以下のことが重要と考えています。