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ホーム » 酒井法陥没乳頭手術についてよくあるご質問
これを修正する手術は非常に難しく、他のクリニックで修正術をうけても2カ月くらいでまたもとに戻ってしまったと言って当科へ来院する患者さんがたくさんおられます。とある大学の形成外科の教授は医局員に「難しいから絶対に手を出さない方がいい手術がひとつだけあり、それが陥没乳頭だ!!」と言っておられます。他のクリニックでは手術しても50~60%くらいしか治らないといわれたり、またすぐもどることもあると言われることもあり、また古い健康雑誌にも60%くらいしか治らないと書いてあることもありますがそれは間違いで、当院の酒井成身が酒井法で手術を行えばほとんどの陥没乳頭は修正されていて酒井はこの陥没乳頭の手術に最も力を入れていて、国内外の学会で発表し好評を得ています。
酒井成身が30年ほど前に開発した酒井法は、潜っている乳頭の中を開きつつしっかり観察しながら、乳管をできるだけ切らず温存して、乳頭を引きこんでいる引きつった組織を分離剥離し陥没を修正する方法で、形成外科の教科書にも載っていて、また出来るだけ乳管を温存するので術後授乳が可能です。ただよそのクリニックで手術をされ再陥没した場合は瘢痕拘縮が強く、非常に手術はやりにくく術後授乳が無理になることがほとんどです。
手術は日帰りの外来手術、局所麻酔で出来ます。始めれば両側で40分から1時間ほどで終わります。術後は乳頭部を刳り貫いたガーゼでカバーします。もぐりこんだ陥没乳頭を持ち上げると皮膚がない部分が出来ますが、2~3週間ほどで皮膚が出来てきますので、途中あまりガーゼを変えると出来てきた皮膚が剥がれてしまいますので1週間ごとに通院していただき2~3回ガーゼを変えます。
途中はガーゼの上に薄いビニールのカバーをしますのでそれを剥がさないようにしてシャワーも出来ます。
抜糸は2週間~1か月ぐらいで行っています。2~3週間でガーゼが取れた後は、レストンスポンジというスポンジで乳頭部分を刳り貫いてドーナツのようにして貼って、乳頭を守ります。このスポンジは半年~1年くらい続けることがいいでしょう。抜糸が済んだ後は、術後1か月目、3か月目、半年後、1年後と経過を見ていきます。酒井成身は自分で手術した患者さんは医者を続けている限り自分で診てあげることをモットーとしていますので何年でも経過観察の診察にいらして下さい。
酒井法陥没乳頭手術では乳管をできるだけ切らないで温存します。他院の修正でない限り授乳機能を温存することがほとんどの場合可能です。ただし、乳管形成不全の場合は出ないことがあり得ます。
当院では酒井法陥没乳頭手術の考案者で最も執刀経験のある、酒井成身医師本人が自ら執刀致します。後進の育成の為にアシスタントドクターが付きますが執刀は酒井成身医師しかいたしません。
他院で手術後陥没してしまい、傷だらけの状態で来院される方が後を絶ちません。他院の修正は瘢痕(傷が内部で癒着してかちかちになった状態)だらけで手術は非常に難しいです。乳管が損傷している場合が多く授乳できない場合があります。ただどんな困難なケースも今まで治してまいりました、あきらめずに是非ご来院ください。
避けた方がいいです。抗生物質や鎮痛剤を使うことが必要になりますので、できるだけ避けていただきたいです。妊娠中に手術などすると、オキシトシンが出て早産などの危険性があります。
できなくはないです。ただし、乳汁により創部の管理が難しくなります。そのため、合併症のリスクが上がるため、避けた方がいいでしょう。